血液中の尿酸が高くなると、関節内の関節液にも尿酸が多くなります。尿酸は結晶を作ります。
寒冷時や、関節に負担をかけた時、尿酸結晶と白血球が反応して、強い関節炎が起きます。
腫れや熱を持ち、赤くなります。
外見と歩き方で、痛風と推測できます。
発作時は、ステロイドの関節内注射と、消炎鎮痛剤の内服を処方します。
二度と発作を起こしたくない方には、尿酸を抑える薬の内服をお勧めします。
痛風には、尿酸を作りすぎるタイプと、尿酸の体外への排出が悪いタイプがあります。
そのタイプ分け後、それぞれに適した薬を処方します。
健康診断では尿酸値6.0mg/dlは正常ですが、それでも発作を起こす方がいるので、私は4.0mg/dl以下にコントロールします。
コントロールできる薬の量の調節が必要です。
発作の予感時、発作の前なら、コルヒチンという発作予防の薬が有効です。