診療方針:院長の思い・考え

死ぬまで歩きたい

外来の整形外科の難しさ

私もかつては病院の勤務医でした。勤務医は大きな手術ができます。手術は面白く、研究も必要です。その分、手術以外の外来の整形外科疾患の診療については、浅いものにならざるをえません。そこに病院勤務医の限界があります。
開業医は、通常、病院勤務医を経て開業医となります。病院勤務医時代の外来診療をそのまま行っている方も多いと思いますが、私には物足りなく感じます。
開業25年(2019年で)の経験から、外来の整形外科診療には工夫すべき点、ノウハウがたくさんあると感じています。

手術は絶対必要な場合のみ行うもの
手術はあらたな傷を作りますので、ある意味大ケガをすることです。その傷により、新たな痛みを作る可能性があることを考える必要があります。
痛みがとれないなら、手術しかない、と説明されたとき、その意味は、その説明をしている医師にとって、手術しか無い、という点に注意が必要です。他の医師は、他の方法を持っている可能性があります。
手術してもなお痛いことがあり、それは、手術部位そのものの周囲の筋神経の痛みが原因のことが多い。手術の前に、その検討が必要です。

疾患によっては、より早い治癒を望まれる場合、手術をお勧めする場合もあります。
時間的余裕があり、手術を回避したい方には、いろいろな治療手段を使い、症状を減らす努力をします。

整形外科は体の動く部分、運動器についての診療科です。
寝たきりの方には、あまり役に立てないと考えています。
私の仕事は、死ぬ直前まで、自分の足でしっかり歩いていただくことだと考えています。

無駄な医療をしない

現在の医療は疾患別に習慣的伝統的医療が行われているように思います。

その中には、効果の検討が十分されていない治療も見られます。

疾患に患者さんが当てはめられ、その人の その時の病態の検討、理解が十分されていない場合もあります。

多く用いられているビタミンB12の赤い薬、湿布、胃薬、 ヒアルロン酸注射、 眠剤 などがその例です。

私は、その方に、本当に効果の期待できる治療を選択する努力をしています。

治療手段としては、自然治癒を邪魔しない、むしろ早めることが期待できる治療を探します。

整形外科の骨折などの外傷は治療ははっきりしていますが、整形外科の病気は、ほとんどが身体の使い方の問題が原因であると考えています。
その場しのぎの対症療法だけでは、また同じ疾患を繰り返します。
そのため、変えられることと、変えられないことを分析し、変えられること、すなわち無理のない身体の使い方を知っていただき、指導しています。

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