骨粗鬆症の脊椎の圧迫骨折治療の流れ

中高年以上で骨粗鬆症の脊椎の圧迫骨折がある場合の当院での治療の流れを概説します。
診断のポイントは寝起き、寝返りの強い痛みです。
骨折の痛みを早期に減らすため、カルシトニン製剤の筋肉注射を週2回行います。
初期は、消炎鎮痛剤と、漢方の芍薬甘草湯の処方をします。
便秘のある方には、桃核承気湯を処方します。
硬性コルセットを作製し、3ヶ月使用していただきます。
硬性コルセット完成までは、FR仮コルセットを使っていただきます。
コルセット完成後2週で強い痛みは減少します。
カルシトニン製剤注射を終了し、ビスフォスフォネート製剤を開始します。
BAP、 Ca、 P 、ビタミンDを血液検査で評価し、ビタミンDの必要性を検討します。
骨折が落ち着いたら骨密度測定
治療開始後半年ほどで尿中デオキシピリジノリンで薬剤の効果判定をします。
また、BAP、Ca、Pの再評価を行います。
骨密度が若い人の40%代の方はプラリアを検討します。
BKPで形を回復させることは、楔状変形していても脊椎を伸ばすことが可能なので、必ずしも必要ではないと考えています。

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