骨粗鬆症でおこる脊椎圧迫骨折

新鮮圧迫骨折の場合
尻もちをつく、重いものを持って起こります。

寝たり起きたり、寝返りが激痛だが、立ってしまうと比較的楽、という痛みが典型的です。腰の下の方が痛くても、もっと上の方で骨折を起こしていることがあります。

骨折部の叩打痛があります。
レントゲン、MRIで確認できます。
軟性コルセットより硬性コルセットが良いという報告を複数読んだことがあります。
従って診断がつき次第、硬性コルセットを作成。
硬性コルセット完成まではマックスベルトFRを使用します。
硬性コルセットは、可能な限り入浴以外の24時間装着。
3ヶ月間。
ほとんどの場合、外来通院ですみます。
装具完成まで自宅での対応が困難な場合は入院を考慮します。
初期は消炎鎮痛剤、芍薬甘草湯など処方します。
カルシトニン10単位を週2回注射 を4週。
その後、骨粗鬆症治療が行われていなければ治療開始します。
曲げ動作の作業時は半年程度硬性コルセット継続を勧めます。
複数骨折ある方にも継続を勧めます。
BKPもその後の骨粗鬆症治療を含めた対応がないと
隣接椎体圧迫骨折の危険性があると考えます。
芍薬甘草湯は、脊椎由来の強い急性疼痛では周囲を含め筋緊張が強いので筋弛緩剤として使います。昔はミオナールなど中枢性筋弛緩剤を使っていましたが、眠気が出るので、現在は芍薬甘草湯です。つり痛み対策です。8時14時、寝る前内服とすると1日3回ですみます。

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